杉養蜂園では「移動養蜂」といって、季節の花々の開花と共に、
北の方へ移動しながら採蜜しています。
例年の風物詩が、今年もやってまいりました。
当日の熊本県内は今年一番の暑さで、ミツバチたちは夕方になっても活発に活動していました。
日が暮れた午後7時半ごろにようやく鎮まったミツバチたち。
巣箱に蓋をし、トラックへの積み込み作業が開始です。
1箱の重さは約30kg。例年は約20kg程なので、持ち上げた際には
養蜂部員の「重い!」という声が何度も聞こえました。
養蜂着を着ているだけでも汗が出そうになるほどムシムシとした気候の中、
何度も巣箱とトラックを行き来する養蜂部員の姿に、養蜂とはとても大変な仕事なのだと再確認します。
巣箱が置いてあった西里蜂場から、軽トラックに移し、そこから15分ほどの距離にある、養蜂事務所へ移動し、大型トラックへ積み込みます。
ミツバチたちを気遣いながらのトラックへの積み込み作業は、
チームワークが発揮されます。
積み上げた巣箱が崩れないように上からロープをかけて三人がかりで引っ張ったり、
ミツバチたちがストレスを感じないように、氷を間に挟んだり。
声を掛け合いながら、丁寧にひとつずつ積み込まれました。
積み込み作業が終わったのは午後9時半。
約2時間かけて積みあがった巣箱は、圧巻で、秋田へ出発するトラックの後ろ姿はとても頼もしいものでした。
熊本県から秋田県まで、約2400kmの長旅をしたミツバチたちは無事に辿り着き、
7月に熊本に帰ってくるまで、たくさん美味しいはちみつを集めてきてくれることを楽しみにしています!