杉養蜂園本社から車で少し走った場所に、巣房蜜の養蜂場があります。
毎年根強い人気を誇る杉養蜂園の『巣房蜜』。
今回は巣房蜜の採取を担当している養蜂部の村野さんにお話を聞きました。
―今年の巣房蜜の採取量はどうですか?
今年は環境に恵まれ、去年の1.5倍くらいの数が採れました。
新卒で杉養蜂園に入社し、今年で13年目を迎える村野さん。
毎年5月下旬から6月頃は、1人で巣房蜜を担当しています。
―村野さんの1年間の養蜂サイクルを教えてください。
※以下、箇条書き
7月~11月頃:ミツバチ達の飼育
(少しでも涼しい場所で過ごせるよう、熊本各地にあるミツバチを阿蘇方面へ移動させる。同時に、より多くの蜂蜜が採れるようにミツバチ達の家族を増やすための「ハチ分け」作業を行う。)
2月~3月頃:蜂場(ほうじょう)探し
(ミツバチ達をゆっくりさせている間、ミツバチ達にとってより良い環境をさがす。)
4月~6月頃:巣房蜜を育てる・採取する
(ミツバチが巣房(六角形のお部屋)に蜂蜜を溜め、糖度があがり完全に蓋をするまで待つ。)
―通常の蜂蜜より完成に時間がかかるんですね!まさにミツバチ達が作った自然の芸術品。高価なのもわかる気がします。
―最後に、村野さんが思う巣房蜜の魅力を教えてください。
月並みですが、蜂蜜を「そのまま食べられる」というところですかね。
野性的というか、本来の姿というか。
蜂蜜だけじゃなく巣も食べられる。巣はミツバチの分泌液でできていますから、花粉やプロポリスも含まれています。ミツバチの食糧は蜂蜜や花粉なので、全てに無駄なものが含まれていない。一時期、手間暇のかかる巣房蜜の生産を諦めかけた時期もありましたが、創業者の強い意志により現在まで作り続けています。巣房蜜は杉養蜂園の象徴的な商品でもあります。
―美味しくて美しい巣房蜜、これからも皆さんに愛していただきたいですね!
豊富に熟れた今年の巣房蜜。
杉養蜂園の自慢です。ぜひご賞味ください。
(販売情報は随時お知らせいたします。)